終電の神様(阿川大樹)

最近異動しまして、通勤時間が長くなってしまったので本を読んでいます。
今回もそのレビューです。本屋で平積みされ推されていたので、買ってみました。

化粧ポーチ
人身事故があり満員電車で足止めをくらっていた主人公に忍び寄る男性の手。痴漢をあしらった主人公には秘密があった。そんなとき、同居人が腹痛を訴えて救急車で運ばれたことを知った主人公は急いでとある場所によって、病院へ向かう。

ブレークポイント
無理な納期でシステムをつくっている主人公たちは、社長に命じられ、休日というタスクをこなすために、仕事に区切りをつける。

スポーツばか
競輪選手の彼氏と付き合う主人公は、朝家を出た後、別れを告げる手紙を投函した。手紙が届く前日に彼氏と会うが、いつでも彼氏は優しいのだった。

閉じない鋏
芝山理容室の子供である主人公は、理容師資格をとったもののサラリーマンをしていた。文房具屋をやっている高橋と出会い、また親父の危篤に立ち会った主人公はある決断をする。

高架下のタツ子

   高架下で出会った女装した男性は、タツ子と名乗った。彼は幼い頃に笑いの少ない家庭で育ったからこそ、お笑い芸人になった。しかし、相方が捕まったことで、ストリップの前座としてお笑いをやるのであった。
赤い絵の具
友達の少ない主人公嵯峨野は絵を描くのが好きだった。公園で絵を描いていた主人公は赤い絵の具が欲しくなり嵯峨野は自らの手首を切る。自殺がしたかったわけではなかった。教師にイジメと勘違いされ、当事者である富田は思い悩むのであった。

ホームドア

   駅のホームのキヨスクで働く広田喜美子は33年前に同じホームから転落した。子供を授かったことを知ってぼーっとしていたところ、誰かにぶつかり転落した。電車が来て、もうダメだと思った時に助けてくれた男性は、スカートを履いていたのだった。彼に会えるかもしれないとのことでキオスクで働いたいた広田だったが、キオスクがホームドアの設置に伴い撤去となることが決まり、もう助けてくれた男性には会えないと諦めていた。
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終電にまつわる7つのエピソードでしたが、私が一番印象に残ったのは、閉じない鋏でした。いつものことですが、家族もので、亡くなる系には涙腺が弱いです。理容師として腕一本で家計を支えた主人公の父はかっこよく、それを継ごうとする主人公には、グッときます。
小説
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