僕らはそれに抵抗できない(アダム・オルター)レビュー

タイトルに惹かれて購入しました。
以前読んだことある『依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実』とも関係がありそうですし。面白い予感がしました。
「はじめに」でも、スティーブ・ジョブズが子供にiPadを使わせていない話からインターネット関連のCEOが子供にタブレットやスマートフォンを制限している話で、興味深いところから始まります。
これまで、「依存症」と言えば、アルコールや覚醒剤等のドラッグ、ギャンブルなど、物質的なものや、行動であってもその環境を断ち切れるものが主でしたが、今は「行動嗜癖」として、インターネットゲーム、SNSなどが対象になっているそうです。
行動嗜癖の6つの要素は以下です。
1.ちょっと手を伸ばせば届きそうな魅力的な目標がある
2.抵抗しづらく、また予測できないランダムな頻度で報われる感覚がある
3.段階的に進歩・向上していく感覚がある
4.徐々に難易度を増やしていくタスクがある
5.解消したいが、解消されない緊張感がある
6.強い社会的な結びつきがある
確かに、ネットゲームにはこれらがありそうです。
本書で紹介されている青年は、ワールド・オブ・ウォー・クラフトというネットゲームに依存してしまい、ゲーム・インターネット依存の療養施設である「リスタート」で治療を受けました。
ドラッグや酒などの依存症は、ドラッグに近づかない、酒を一切飲まないということができますが、インターネットゲームの依存症になっても現代社会ではインターネットから離れて暮らすことはできない、というのが難しいところのようです。
臨床心理士でリスタートの共同創設者ヒラリー・キャッシュの言葉は印象に残りました。
「ピクルスになった脳は二度とキュウリには戻りません」
そんな行動嗜癖ですが、立ち向かう解決策としては
<1>予防はできるだけ早期に
<2>行動アーキテクチャで立ち直る
<3>ゲーミフィケーション
が挙げられています。
面白い本ですので詳しくは本書を読んでみてください!
参考
ビジネス書読書
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