コロナショックの大学保有資産(有価証券)への影響

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先週から新型コロナウィルスによる経済への影響、原油価格暴落から乱高下している株式市場。

 
一昨日から昨日の朝方にかけて(日本時間)ダウ工業平均株価は2000ドル下がり、過去最高の下げ幅となりました。
 
日本経済新聞

 

→有価証券合計のうち約99%
 
リスクオフで金利が上がっていることから、各大学の保有する債券は価格が上がって(時価が上がって)、含み益になっているでしょう。ですので、プラスの動きです。
 
しかし、もし外貨建て債券(外債)を持っている場合は、円高によって、含み損になっているものも多いと思われます。例えば、米ドル円が110円の時に買った債券は、今の105円台半ばで、含み損です。
 
債券価格が上がっても、為替が下がっていると、大体の場合為替の影響の方が大きく、含み損になることが多いです。(私の担当していた期間ではそうでした)
 
まぁ、大学も、円債と外債の比率は考えているでしょうが、外債を多めに持っていれば、含み損になってしまっているのではないかと思います。
 
中長期的に回復するのを期待するか、むしろ債券を買い増して、簿価為替(仕入れの為替)を引き下げることも選択肢の一つです。※移動平均法を前提
 
ただ、買い増してもさらに為替が下がれば、含み損が拡大する恐れがありますので注意しなければなりません。
 
私立大学の資産運用について以下の記事でまとめましたので、よろしければご覧ください。
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この記事を書いた人

経理・財務経験が6年程度の大学職員です。

資格:簿記2級、FP2級、TOEIC L&R 880点
投資年数:10年
投資経験:投資信託(インデックス投資)、米国ETF、トラリピ(FX自動売買)、トライオートETF(株価CFDの自動売買)、暗号資産(仮想通貨)

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