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コロナショックの大学保有資産(有価証券)への影響

先週から新型コロナウィルスによる経済への影響、原油価格暴落から乱高下している株式市場。

 
一昨日から昨日の朝方にかけて(日本時間)ダウ工業平均株価は2000ドル下がり、過去最高の下げ幅となりました。
 
日本経済新聞

 


ロイター

 


CNN

 

過去最高ということで、1日の下げ幅はリーマンショックを超えるものとなりました。
 
アメリカの10年金利も0.5%という異常な低金利となりました。
 
 

このような状況下で、大学の資産がどうなっているのか推測したいと思います。

(言うまでもなく株式や株式投信は価格が下がっていますね)
 
そもそもですが、大学の運用資産の多くは債券です。
 

早稲田大学 2018年度決算書 貸借対照表の注記

→有価証券合計のうち約53%
 
 

慶應義塾 同

→有価証券合計のうち約75%
 
 

明治大学 同

→有価証券合計のうち約99%
 
リスクオフで金利が上がっていることから、各大学の保有する債券は価格が上がって(時価が上がって)、含み益になっているでしょう。ですので、プラスの動きです。
 
しかし、もし外貨建て債券(外債)を持っている場合は、円高によって、含み損になっているものも多いと思われます。例えば、米ドル円が110円の時に買った債券は、今の105円台半ばで、含み損です。
 
債券価格が上がっても、為替が下がっていると、大体の場合為替の影響の方が大きく、含み損になることが多いです。(私の担当していた期間ではそうでした)
 
まぁ、大学も、円債と外債の比率は考えているでしょうが、外債を多めに持っていれば、含み損になってしまっているのではないかと思います。
 
中長期的に回復するのを期待するか、むしろ債券を買い増して、簿価為替(仕入れの為替)を引き下げることも選択肢の一つです。※移動平均法を前提
 
ただ、買い増してもさらに為替が下がれば、含み損が拡大する恐れがありますので注意しなければなりません。
 
私立大学の資産運用について以下の記事でまとめましたので、よろしければご覧ください。

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