キネマの神様(原田マハ)

嫁が原田マハ好きなんです。勧めてくるので読んだ。前回「総理の夫」のレビューをしたけれども、こちらのほうが先に読んだ。映画にそれほど明るくないため、期待は小さめだったが、非常に面白かった。映画を評論する人の凄さと、映画を愛する人達の思いのようなものが伝わってきた。
『本日はお日柄もよく』で原田マハを初めて読んだが、それと似てる雰囲気があり、これが原田マハっぽさなのかな、と思った。主人公のキャラクターや、ちょっとうざい好敵手、読む人を惹き付ける文章表現、見事な本であり、良い作家だと思った。
ローズ・バッドと郷の友情がなんとも心を暖かくしてくれた。中ほどまでは「(面白さ的に)そこまででもないか」と感じていたのだが、終盤で温かい感情が湧き出てきて、涙してしまった。
あらすじとしては、ある総合不動産の課長になった歩、があることから辞めてしまい、それと同時に映画好きでギャンブル依存症の父が心筋梗塞で倒れて、かつ借金があることがわかる。縁あって映画雑誌の会社に再就職した歩は、父親(郷)のギャンブル依存症を辞めさせること、会社の新しい事業を行うことのため、郷に映画評論ブログをやらせることにする。それが人気となるのだが、ローズ・バッドという辛口評論家が登場し、郷と評論でやりあうことになる。ローズ・バッドの語り口からして、素人ではないということを歩は感じる。ローズ・バッドは誰なのか、郷との評論合戦はどうなっていくのか。そこが見ものです。
また余談であるが、片桐はいりの解説も良かった。
小説
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