総理の夫 First Gentleman(原田マハ)

嫁から借りて読了。前に嫁が読んでいるとき「相馬凛子が相馬凛子が」とよく言っていたが、すごいカリスマ性があるようだ。
本書は、日本初の女性総理大臣である相馬凛子の夫、相馬日和が、後々誰かに読まれることを想定して書いた日記という体の小説。全て、日和の視点で書かれている。信念に従いスパスパと物事を決める凛子とは対照的に、おぼっちゃまである日和が微笑ましい。
与党である民権党の原九郎という「腹黒」とも「苦労」ともかかっている人物から個人的なお誘いということで食事に呼び出された。直進党の党首である凛子とその夫である日和は、そこで原が倒閣をもくろんでいることを知る。野党が内閣不信任案を提出するとしたら、原は与党ながら造反に回ると言うのであった。
米沢内閣が倒れ、連立政権となった直進党は、原の目論見で、総理大臣となる。しかし実は、原は、国民に痛みのある消費増税を凛子に成し遂げてもらい、なにかスキャンダル等で総理を辞させる腹づもりだったのだ。
原と凛子の対決や、日和の日常、凛子と日和の出会いなど、非常に面白い一冊だった。
また現実の政治についても詳しそうな書きぶりだった。財政が立ち行かなくなっている日本、社会保障のために消費税を増税しなければならないことなどは、現在の日本と同じ設定だった。
小説
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