美しき愚かものたちのタブロー(原田マハ)レビュー

原田マハの美術史小説の新作です。
日本に西洋美術館を作ると決意した川崎造船所社長、松方幸次郎と、西洋史研究のために渡欧した田代雄一、松方の会社の技術嘱託だった日置の、3人による冒険譚のような、美術史小説で、非常に面白く書かれています。
松方コレクションが寄贈返還され、それをもとに国立西洋美術館が建てられたは驚きです。
松方幸次郎のキャラクターがなんとも魅力的な豪胆な感じでしたし、タブロー(絵画)に魅せられたものたちの心情、絵を文章で説明をする原田マハの技量は見事です。
楽園のカンヴァス(2012)
暗幕のゲルニカ(2016)
たゆたえども沈まず(2017)
サロメ(2017)
に続く美術史小説として、傑作です。
過去のレビューは以下です!

楽園のカンヴァス(原田マハ)
見事なまとまりで締めくくられました。美術に関するものというと、尻込みしてしまいそうですが、読んでみたらミステリーでもあり、面白くスラスラ読めました。あらすじ---------------------------------------...
たゆたえども沈まず(原田マハ)
原田マハの美術系小説ということで、『楽園のカンヴァス』と似たようなテイストかと思っていましたが、違いました。『楽園のカンヴァス』はミステリーチックでしたが、こちらはフィンセント・ファン・ゴッホと、その弟のテオドルス・ファン・ゴッホの苦悩...
サロメ(原田マハ)
サロメ原田 マハ  こちら、ラストの夏休み本です。なんとか図書館の返却期限に読み終わりました。サロメはイギリスのオスカー・ワイルドが作った戯曲で、新約聖書を基にしている実在する作品です。史実を基にフィクションを作る原田マハ...

※暗幕のゲルニカはレビュー記事書き忘れました。

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