最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常(二宮敦人)

テレビ等でも紹介されていた本書は、東京芸大の知られざる学生たちにスポットを当てた1冊。
これを読んで初めて、藝大は国立の大学で東大よりも倍率が高く、天才が溢れている大学なんだと知った。
「はじめに」で著者の妻(芸大生)のエピソードがすでに面白い。木彫りで陸ガメをつくり、フェルトを貼ろうとしている。「座れたら楽しいからねぇ」という妻と、それに心の中でツッコむ著者が秀逸である。
音楽学部である音校と、美術学部の美校からなるのが藝大で、道路を挟んで向かい合わせに両学部があるらしいが、すでに入っていくファッションで違いがわかるらしい。演奏会のために普段からヒールを履いたり、きれいめな格好をしている音校と、ジャージやつなぎ、飾り気のない格好の美校。
それぞれの学部の実情について、著者がインタビュー等をし、特徴やすごさを紹介している本だが、そのエピソードがどれも面白い(笑)
一番印象に残ったのは、美校の人には「自分でつくる」という選択肢があるという話。p.40という序盤だが、住む家を考える際、賃貸か購入かという選択肢以外にも、「自分で作る」という選択肢がありそう、とのこと。(実際には訊いていないらしいが)
最後の終わり方も、音校と美校で互いに尊敬しあってる「やっぱあっちの学部はすごい。天才」と言い合っているのが印象的で、いい化学反応が起きる大学なんだなと感じた。
読書
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