金利が上がらない時代の「金利」の教科書(小口幸伸)

職場の上司から薦められて借りて読んだ。

金利のスワップレートについてよくわからなかったためだが、これを読んですぐ理解できたかというと私の頭不足かな。

以下に納得できた内容を簡単にまとめてみる。

個人の投資として、分かりづらい仕組みの商品は控えるべき。EB債というのがSBI証券で売られているのを見るが、これがいわゆる仕組債というもの。

職場の上司いわく日経平均が一定水準を下回らないなど、もともとの債券と関係ない指標を組み合わせ、高利率の金融商品を作成しているものらしい。ただ、もちろん作る側は、そのリスクも勘案したうえで価格や手数料を決めているので、無知な投資家はいいようにカモられてしまうのかもしれない。(もちろん指標が下回らなければ、大損はせずにいいのかもしれないが、リスクやコストとベネフィットが釣り合っているのかは謎)

日銀のマイナス金利導入がどのように、他に影響をもたらしたのかがわかりやすかった。日銀当座預金にマイナス金利をつけると、資金がは短期金融市場に流れ込み、その結果価格があがり、金利が下がることで、短期金融市場でもマイナス金利となる。そうすると今度は長期債券の方に資金が流れ込むことで、同じように金利が下がる
金利が下がることで円安になるのが、セオリー通りだが、円高になった理由も書いてあった。
①金利差の拡大が不十分
②ドル側の問題。米国の利上げが想定通りに行かないなどドル売りの要因があった。
③リスク回避局面での安全通貨である円の需要
という三つとのこと。
また仕事上債券のことを話すときに「イールドカーブ」という単語がよく出てくるが、それについても説明があったよかった。例えば国債の年限別で金利水準を結んだものが代表的。短い年限は金利が低く、長くなればなるほど金利が高くなるのが、「順イールドでイールドカーブがたっている」ということ。これは将来景気が良くなる、短期金利が上昇すると市場が予想している状態。長い年限でも短い年限でも金利が大差なければ「フラットイールド」短い債券の方が金利が高いのは「逆イールド」という。これらは、景気が良くならないという市場の予想。
あと意外だったのは金利が為替に与える影響。
金利が上がれば通貨安に、金利が下がれば通貨高になる」というのは必ずしもそうではないとのこと。M&Aや外国債券を買う際の為替取引は「実需取引」というが、世界での外為市場「投機取引」が9割。投機取引とは、通貨そのものの売買で、益を得ようとする取引。要は株と同じで「時期にあの通貨は上がるだろうから、今買っておこう」というようなもの。
為替の先物レートは予想値ではなく、金利差を反映したものというのも興味深かった。先物レートでは、現況の金利が高い方の通貨が安くなるというのは最初理解できなかったけど、本書を読み終わってから、当該部分を読み直したらわかりやすかった。
またマイナス金利の債券であっても買う投資家が多いのは、途中での売却益を狙うというのもわかりやすかった。償還まで持っていると損をしてしまうが、単価が上がった時点で売れば、キャピタルゲインは得られる。銀行や保険などの機関投資家は、預かったお金を運用するという仕事が重要であるから、そういったキャピタルゲインの狙い方もするのだろう。
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