神はサイコロを振らない(大石英司)

1994年とある飛行機が、乗客を乗せたまま姿を消した。墜落の情報や残骸も出ず、完全に消えたようだった。しかし、加藤教授の仮説では、それはマイクロブラックホールに飲み込まれたのであり、2004年に帰ってくるとのことだった。飛行機は本当に2004年の羽田に姿を現した。しかし、加藤の理論では2004年に出現しても3日後には1994年に戻され、乗客は死んでしまうということだった。限られた時間内に、各々がそれぞれの家族や大切な人と過ごす様子を描いた感動作。
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本屋で「2005年初版だけど売れてます」とポップが書かれ推されていました。たしかに中々面白かったです。個人的には空軍パイロットが、家族(妻)と会うシーンが一番印象的でした。アメリカ人の別の男性と結婚しているのですが、その男性がナイスガイという感じです。
10年も経てば、当時の奥さんは再婚しているのも当然ですが、やはりそれでも再会してケジメをつけるのは大切ですね。
3日後には死んでしまうというのはとても寂しい運命です。それまでの時間をどう過ごすのか、それぞれの乗客とその家族がどんな行動をしていたのかというところが、心にぐっときました。
読者(私)にとっても家族のことを考え直すには良い読後感でした。
小説
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