夜の底は柔らかな幻(上下)(恩田陸)


途鎖国という地を舞台にしたファンタジーです。

途鎖国は日本の中にあるものの、独立性がある地域という設定です。

「イロ」という超能力をもった人たちである「在色者」はその能力のコントロールに苦労しています。 使うと、その後大きな反動がくるためです。

主人公の有元実邦は、警察官として途鎖国に山に入ります。そこは在色者に影響をもたらす、特殊な場所と言われています。そこでは薬物生産をしている集団がおり、その親玉的存在である「ソク」になった神山倖秀を追うため山に入るのでした。

強い「イロ」をもち、恐怖で人を束ねる入国管理官、葛城や、欧州で大量に人を殺した傭兵、青木淳一も山に入ります。彼らは残虐に人を殺しながらも進んでいきます。
葛城、青木、神山は昔、同じ研究者の元で、イロの安定のために実証実験を受けていたメンバーでした。彼らが、“同窓会”のように山に集まる時、何が起こるのでしょうか。

山の地中に水晶があり、その水晶の中に生きた仏がおり、それを見ると仏に憑かれ、強いイロを持つようになるということや、葛城ら3人の子供の頃になにがあったのか、有元と神山にはなにがあったのか、など、興味深い人間関係と面白い世界観でした。

小説
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