スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(志駕晃)

『スマホを落としただけなのに』で現代社会で個人における最重要資産とも言えるかもしれないスマホやSNSにはらむ危険性をうまく描き出した著者の、続編ということで読了しました。(前作の感想はコチラ

——————————————————————–
今回は、連続殺人鬼シリアルキラーだった浦井が逮捕されたあとの話。浦井が遺体を埋めていた山からまた別の遺体が見つかった。浦井の話では、ダークウェブで浦井に殺人後の処理方法を教えた「M」という男の仕業だという。最近は裏の掲示板でもめっきり姿を見せないMであったが、Mがやったと思われる事件がおこる。それを追う桐野良一であったが、追っていることをMに気づかれ、恋人である美乃里にも危険が及ぶ。桐野はMを捕まえることができるのか、美乃里は無事なのか。情報化社会いおける恐怖を描くサスペンス
——————————————————————–

前作に続き、本当にスマホを落としただけでこんなことが起こるのかと思えてしまうほど、怖い内容です。しかし、やはりPCやダークウェブに詳しい人に拾われたら、ここまで起こることもあながち言い過ぎとは言えないのかもしれません。

今作でも、前作での殺人鬼浦井光治が登場し、物語の重要な部分に関係してきます。前作に似た、単なるサスペンスと思いきや、「そう締めくくってくるか」という終わり方で、純粋に小説家としての技量が示されており、唸る作品でした。

小説
スポンサーリンク
ぴろセルフインベストメント