これまで定例で毎週投稿していた「トラリピの週次報告」は、私の投資元本ではそこまで変化が大きくないこともあり、週次報告はやめました。月1回程度の報告にしようかなと考えています。それはまた別途記事にします。
本日はタイトルのとおり、トラリピの設定追加の記事になります。
そもそもトラリピとは
外国為替証拠金取引(FX)の取引手法で、トラップリピートイフダンの略です。
FXは少し聞いたことがあるかもしれませんが、簡単に例を出すと円高のとき(1米ドル=100円)のときに米ドルを買って、円安のとき(1米ドル=110円)のときに米ドルを売ることで、差益を得る投機です。レバレッジをかけて、実際に持っているお金よりも多くの取引ができる反面、適切にリスク管理をしなければ大きな損を被るものです。
「イフダン」というのは注文の仕方で、例えば、(1)もし1米ドル100円になったら1単位買って、(2)その後1米ドル110円になったら買って持っていたポジションを売る、というのを事前に決めて注文するやり方です。(1)が執行されなければ、(2)も起こり得ないので、先に1米ドル110円になったら何も起こりません。
このイフダン注文を、トラップのように複数注文し、かつ執行が終わってからもリピートするのが「トラップリピートイフダン」(トラリピ)で、株式会社マネースクエアの特許になっています。
※類似の注文は、他のFX会社でも提供していますが、初心者でも一番簡単で使いやすいものです。
マネースクエア社が90秒の説明動画を出しているので、以下を見ていただければ、イメージしやすいかと思います。
現状(変更前)の設定
現状の設定は以下の通りです。

現状、実現利益が積み重なり、投資元本が140万円なのに対し、有効証拠金(今持っているポジションを全部解消したときに残る現金)が165万円程度になりました。
変更前の設定のままの方が、リスクが比較的少ないのですが、為替の動きが大きめに動かないと、新規ポジションが得られないので、ここは少しリスクをとってみようと思います。
変更後の設定
結論として先に提示しますと、以下のように設定を変更しました。

- トラリピのレンジを少し広くしました
- トラップ値幅(仕掛ける注文の値幅)を0.8円→0.4円としました。

上記の網掛けになっている部分が変更前のレンジ、青の太線、赤の太線が広げた後のレンジ(上限と下限)です。
EURJPYの設定を変更した理由
端的に言えば、
- 私が始めてからの約1年半で、成績のよい通貨ペアだったから
- 現在、1ユーロ=123.4円くらいで、設定としては売りのレンジのため、ポジションを保有しているときに、マイナスのスワップ金利を払わなくてよいから
というのが理由です。

このように、AUDJPYとEURJPYの利益が大きく積み重なっているのですが、僅差でEURJPYのほうが結果がよいので、こちらにしました。
リスクはどうなのか
マネースクエア社のサービスの中で「トラリピ運用試算表」という機能がありますので、そこで試算しました。予め試算するために入れる情報は、先のまとめた画像のEURJPYの列を上から下に見ていけばいいようになっています。
試算の結果、以下のように、必要資金の合計として、45万円〜48万円ほどが必要とされています。


先程の設定まとめを再度確認しますと

「必要資金の合計(円)」の横の合計で、198万円から210万円ほどが、最悪の場合に必要な資金の合計となっています。しかし、実際にこれは起こる可能性は低いです。なぜなら、為替はそれぞれの通貨ペアで大小なりとも相関がありますので、全部が一気に損の方向に行くことは起こりづらいからです。(ちょっとあまり定量的な説明ではありませんね。。)
また、一気に為替が一方向に動くのは、コロナショックのときやリーマンショックほどのときくらいですので、そうそう頻繁ではありません。為替チャートで上に行ったり、下に行ったりを繰り返しながら徐々に、上(または下)に大きく位置を変えていくことになります。その場合、トラリピでは小さな利益が重なっているはずです。
以上のことから、私は少しリスクをとって、この設定にしました。
また後日、経過報告の記事をアップしようと思います。
前回の記事