300万円トラリピの設定

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2021年はS&Pなど米国株式が非常に好調な年でした。それに比べると2022年は株式は鳴かず飛ばずで、為替が乱高下する年でしたね。2022年の年初に1ドル150円まで行くと思っていた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。と言うわけで、為替の年でしたのでそれに関連した記事を書きたいと思います。

私は、米国株投信、暗号資産、トライオートETF、トラリピなどいくつかの種類の資産運用に取り組んでおり、トータルで見て利益がでています。投資では、分散投資と言って、いろいろな資産に投資をして、個別に見たらマイナスのものがあってもトータルでプラスになることが重要です。

今回は私の運用しているものの中の一つである、FX(外国為替証拠金取引)のトラリピについて書きます。設定内容も公開しているので、参考にしていただければと思います。

ちなみにFXは、小さな利幅にレバレッジをかけて行う投機と言われることが多いですが、トラリピは中長期で見守るので投資といえるのではないか思っています。

「トラリピって何」という方にもわかるよう、そもそものところから説明していますので、数ある投資のうちの一つとして参考にしてもらえると幸いです。

設定方法を紹介してはおりますが、私はこうしているというもので、推奨するものではありません。元本を割る可能性があります(というか必ず含み損となる期間があります)ので、その点も理解の上、投資判断については自己責任でお願いいたします。

目次

そもそもトラリピとは

が提供している外国為替証拠金取引(FX)の取引手法で、「トラップリピートイフダン」の略です。

FXとは

FXは名前だけは少し聞いたことがあるかもしれませんが、簡単に例を出すと円高のとき(1米ドル=100円)のときに米ドルを買って、円安のとき(1米ドル=110円)のときに米ドルを売ることで、差益を得る取引です。

通常、10,000米ドル買うには、今だと大体1,090,000円が必要になりますが、FXの場合レバレッジと言って、約43,600円で10,000米ドル買うことができます。

※レバレッジが最大25倍=25分の1のお金で、外国の通貨が買えるということ

実際に持っているお金よりも多くの取引ができる反面、適切にリスク管理をしなければ逆に大きな損を被るものです。

イフダン(If Done)注文とは

「イフダン」というのは注文の仕方で、例えば、(1)もし1米ドル100円になったら1単位買って、(2)その後1米ドル110円になったら買って持っていたポジションを売る、というのを事前に決めて注文するやり方です。(1)が執行されなければ、(2)も起こり得ないので、例えば先に1米ドル110円になったら何も起こりません。

このイフダン注文を、トラップのように複数注文し、かつ執行が終わってからもリピートするのが「トラップリピートイフダン」(トラリピ)で、株式会社マネースクエアの特許になっています。

トラリピと似たような注文システムは、他のFX会社でも提供していますが、トラリピは初心者でも最も簡単で使いやすいものだと思います。

が90秒の説明動画を出しているので、以下を見ていただければ、トラリピの仕組みをイメージしやすいかと思います。

また重要なことについては以下の動画(4分21秒)でわかりやすく説明されています。

これまでの実績

これまで(2019年5月12日〜2022年12月2日まで)の実績は以下のグラフのとおりです。

赤が実現益(ポジションが決済された)、青が含み損(持っているポジションがマイナスになっている)、緑が赤+青のトータルリターンです。スワップ損益は、赤と青にそれぞれ含まれています。

これまでの投資元本は300万円で、トータルリターンは+4万円くらいとなっています。

今年の超円安でやられてマイナスになりましたが、ちょうど先週にプラスに戻って来たところです。今年の9月、10月あたりはトータルリターンで−150万円くらいまで下がったのでロスカットとならないか少しヒヤヒヤしましたが、入金をしたりしてしのぎました。

これまでの設定

これまでの設定は以下のとおりでした。(1枚目がハーフ&ハーフ戦略、2枚目がダイヤモンド戦略)

基本は、先進国9通貨でハーフ&ハーフという戦略をやっています。レンジの下半分に買い注文、上半分に売り注文を入れています。ただし、AUD/NZDのみ、ダイヤモンド戦略という、コアレンジで多くの注文を入れています。

AUD/NZDはが比較的狭いレンジで、レンジ相場を作っているため、リスクをとって利益を追求しようと考えたからです。以前はEUR/GBPもダイヤモンド戦略にしていたのですが、レンジを下抜けすることもあったので、ハーフ&ハーフに変更しました。

前回の設定変更については以下の記事で詳細を書いています。

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新しい設定

次に新しい設定を説明していきます。

先に設定の結論を表で提示すると以下のとおりです(灰色は全決済して損切りしたもの、黄色部分は設定変更箇所と円安にともなってトラリピ試算表で再シミュレーションした箇所)。

USD/JPYについては1ドル127〜128円くらいのときに30万円くらいで損切りしました。どこまで円安が行くかわからなかったため、損切りしましたが、結果的にみれば非常に良かったです。

EUR/JPYのレンジ変更

全面的に円安となっていましたので、いくつかの通貨ペアではトラリピを設定したレンジを外れてしまっていました。そこで、レンジ上限からの乖離が大きかった(含み損が大きかった)通貨ペアであるEUR/JPYのレンジを広げるように設定変更をしました。

USD/CADの新規設定

トラリピのサービスで新たに使えるようになった通貨ペアであるUSD/CADを追加しました。ドル高円安でかなり評価損が膨らんでいたので、ドルの通貨ペアでハーフ&ハーフによさそうなため追加しました。

EUR/GBPでの決済トレールなし→あり

EUR/GBPのこれまでの決済履歴を見ていると、動くときは大きく動いていると感じたため決済トレールをありにしました。

必要な資金

トラリピ運用試算表という、マネースクエアが提供している試算ツールを用いて計算したところ、必要資金の合計は401万円〜443万円となっています。投資元本+実現利益+受渡前損益の合計(≒預託証拠金)で表される金額がこれくらいあれば問題ないと思われます。

私の場合は、451万円ですので一応超えています。しかし、また超円安に触れてくると、ロスカット水準も近くなってくるので、その場合には追加入金などでしのごうと考えています。とりあえず、トータルリターンでトントンくらいに戻ってきたので一安心というところです。

最後に

以上が、今回の設定変更でした。トラリピは、想定するレンジを広めにとれば基本的には安心してほったらかせるので、あまり手間のかからない投資だと思っています。

もちろん含み損となる期間があるので、それをしっかり耐えなければいけませんが、私の場合はだいぶ耐性ができてきたように思います。

私の設定を真似ると、基本的には私と同じ利益が得られますので、真似することは自由ですが、損失が発生した場合でも、責任は取れません(保障などはできません)ので、自己責任でお願いいたします。

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この記事を書いた人

経理・財務経験が6年程度の大学職員です。

資格:簿記2級、FP2級、TOEIC L&R 880点
投資年数:10年
投資経験:投資信託(インデックス投資)、米国ETF、トラリピ(FX自動売買)、トライオートETF(株価CFDの自動売買)、暗号資産(仮想通貨)

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