私はトラリピというマネースクエア社のFX自動売買サービスを利用して4年くらいになります。その設定内容と結果を報告したいと思います。
私は、米国株投信、暗号資産、トライオートETF、トラリピなどの資産運用で1,600万円程を運用しており、トータルで見て利益がでています。投資では、分散投資と言って、いろいろな資産に投資をして、個別に見たらマイナスのものがあってもトータルでプラスになることが重要です。
今回は私の運用しているものの中の一つである、FX(外国為替証拠金取引)のトラリピについて書きます。トータルリターンでは+57万円ほどとなっています。設定内容も公開しているので、参考にしていただければと思います。
ちなみにFXは、小さな利幅にレバレッジをかけて行う投機と言われることが多いですが、トラリピは中長期で見守るので投資といえるのではないか思っています。
「トラリピって何」という方にもわかるよう、そもそものところから説明していますので、数ある投資のうちの一つとして参考にしてもらえると幸いです。
この記事を読めば、トラリピの設定例と4年弱の投資の結果を知ることができます。
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そもそもトラリピとは
マネースクエアが提供している外国為替証拠金取引(FX)の取引手法で、「トラップリピートイフダン」の略です。
FXとは
FXは名前だけは少し聞いたことがあるかもしれませんが、簡単に例を出すと円高のとき(1米ドル=100円)のときに米ドルを買って、円安のとき(1米ドル=110円)のときに米ドルを売ることで、差益を得る取引です。
通常、10,000米ドル買うには、今だと大体1,090,000円が必要になりますが、FXの場合レバレッジと言って、約43,600円で10,000米ドル買うことができます。
※レバレッジが最大25倍=25分の1のお金で、外国の通貨が買えるということ
実際に持っているお金よりも多くの取引ができる反面、適切にリスク管理をしなければ逆に大きな損を被るものです。
イフダン(If Done)注文とは
「イフダン」というのは注文の仕方で、例えば、(1)もし1米ドル100円になったら1単位買って、(2)その後1米ドル110円になったら買って持っていたポジションを売る、というのを事前に決めて注文するやり方です。(1)が執行されなければ、(2)も起こり得ないので、例えば先に1米ドル110円になったら何も起こりません。
このイフダン注文を、トラップのように複数注文し、かつ執行が終わってからもリピートするのが「トラップリピートイフダン」(トラリピ)で、株式会社マネースクエアの特許になっています。
トラリピと似たような注文システムは、他のFX会社でも提供していますが、トラリピは初心者でも最も簡単で使いやすいものだと思います。
マネースクエア社が90秒の説明動画を出しているので、以下を見ていただければ、トラリピの仕組みをイメージしやすいかと思います。
また重要なことについては以下の動画(4分21秒)でわかりやすく説明されています。
これまでの実績
これまで(2019年5月12日〜2023年1月21日まで)の実績は以下のグラフのとおりです。
赤が実現益(ポジションが決済された)、青が含み損(持っているポジションがマイナスになっている)、緑が赤+青のトータルリターンです。スワップ損益(ポジション決済時に実現)は、赤と青にそれぞれ含まれています。
これまでの投資元本は290万円で、トータルリターンは+57万円くらいとなっています。前回は300万円を投資元本にしていましたが、10万円は急遽キャシュを用意する必要があり引き出しました。このように、投資開始時から投資元本は変わっているので、投資元本に対する収益率は厳密には見ていません。
目安としては便宜的に、直近の投資元本とトータルリターンで計算しており、それは4年弱の累計で19.6%です。
2022年の超円安でやられてマイナスになりましたが、大分戻って来ました。最大でトータルリターン−150万円くらいまで下がったのでロスカットとならないか少しヒヤヒヤしましたが、入金をしたりしてしのぎました。
これまでの設定
これまでの設定は以下のとおりでした。(1枚目がハーフ&ハーフ戦略、2枚目がダイヤモンド戦略)
基本は、先進国9通貨でハーフ&ハーフという戦略をやっています。レンジの下半分に買い注文、上半分に売り注文を入れています。ただし、AUD/NZDのみ、ダイヤモンド戦略という、コアレンジで多くの注文を入れています。
AUD/NZDはが比較的狭いレンジで、レンジ相場を作っているため、リスクをとって利益を追求しようと考えたからです。以前はEUR/GBPもダイヤモンド戦略にしていたのですが、レンジを下抜けすることもあったので、ハーフ&ハーフに変更しました。
前回の設定変更については以下の記事で詳細を書いています。
新しい設定
次に新しい設定を説明していきます。
先に設定の結論を表で提示すると以下のとおりです(黄色部分は設定変更箇所、桃色は為替水準にともなってトラリピ試算表で再シミュレーションした箇所)。
NZD/JPYについてはレンジを抜けたために少しだけ本数を追加しました。その他は為替(米ドル)の水準が変わったので、それにともないトラリピ試算表で再試算しました。
必要な資金
トラリピ運用試算表という、マネースクエアが提供している試算ツールを用いて計算したところ、必要資金の合計は399万円〜441万円となっています。投資元本+実現利益+受渡前損益の合計(≒預託証拠金)で表される金額がこれくらいあれば問題ないと思われます。
私の場合は、459万円ですので一応超えています。もし、また超円安に触れてくると、ロスカット水準も近くなってきますが、先日日銀が長期金利の誘導目標を0.25%から0.5%に変更し、事実上の金融引締に動いたことから、その可能性は(しばらくは)低いと思っています。もしそれでも円安になる場合には追加入金でしのごうと考えています。
とりあえず、これまでの実績で掲載したグラフのように、トータルリターンが2022年の円安以前の水準に戻ってきたので安心しています。
最後に
以上が、今回の設定変更でした。トラリピは、想定するレンジを広めにとれば基本的には安心してほったらかせるので、あまり手間のかからない投資だと思っています。
もちろん含み損となる期間があるので、それをしっかり耐えなければいけませんが、私の場合はだいぶ耐性ができてきたように思います。
私の設定を真似ると、基本的には私と同じ利益が得られますので、真似することは自由ですが、損失が発生した場合でも、責任は取れません(保障などはできません)ので、自己責任でお願いいたします。
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