大学職員に求められる英語力と最短で英語対応する方法

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大学職員として働くにあたり、留学生との英会話に困ったことはありませんか。

私は入職当時、お世辞にも英語ができるとは言えない状態(TOEIC IPテストで500点台)で、窓口で留学生対応をする際は冷や汗かきながら行っていました。

幸いその後努力して、TOEIC L&Rで880点かつ1年の海外生活をすることができる程度にはなりました。

本記事では大学職員に求められる英語力と、その勉強方法について解説します。

この記事でわかることは以下です。

  • 大学職員として求められる英語力
  • 各部署でどのような英語対応のシチュエーションがあるか
  • 大学職員が英語(特にスピーキング)を学ぶにはどう勉強すればよいか
目次

結論(大学の国際化具合によるが・・・)

本当に雑な結論ですが、「大学の国際化具合による」というのが一つの答えです。しかし、それだと何の参考にもならないので、ここまであれば十分だよというレベルを独断と偏見で考えてみます。

留学生対応をメインでする業務でない場合と仮定すると、大体TOEIC L&Rで700〜800点くらいはあって、オンライン英会話でとりあえず「わからない単語はあるけど英語が怖くない」という状況になっていれば、スーパーグローバル大学に採択され、ある程度国際化が進んでいる大学でも窓口の英語対応は大丈夫だと思います。

大学内の公用語が英語である場合(沖縄科学技術大学院大学や国際教養大学など)は話が別です。その場合はもっと高い英語力があったほうがよいでしょう。

TOEICレベル別のできる英語対応イメージ

私の経験では大体以下のように感じています。担当業務として、日本語であればほぼすべての質問に対応できる業務理解度、という前提です。

TOEIC L&Rの点数できること
〜600点窓口や電話の英語対応では予めカンニングペーパーとしてメモを作っておき「Please send us an email of your inquiry. I am telling you our email address 〜〜」と伝えることができる。
600〜700点窓口の英語対応では、日本語での問い合わせ対応の知識を使って、資料を指し示しながら対応できる。電話の英語対応では、すべてを電話で済ますことはちょっと厳しい。事前にメールが来ていてそれについての電話であれば、対応できる。
700〜800点窓口や電話の英語対応で、ほぼ大体のことは答えられる。

どのような場面で英語対応が必要か

以下でもう少し具体的に、どの部署でどのような英語対応が必要そうかを見てみます。私が業務経験のない部署も挙げていますがそこは想像です。一応大学の中にいる人の想像なのでそこまで遠くはないと考えています。

法政大学が「大学職員のためのとっさのひとこと英会話」というPDFファイルを公開しています。こちらはかなり便利なものですので、大学職員の方で英語対応が見込まれる人はダウンロードして持っておくとよいと思います。

https://www.hoseikyoiku.jp/lf/wp-content/uploads/2020/06/1ce3ae550c1c3a01df6aec9bf34e4d28.pdf

教務系

外国人留学生からの履修に関する相談や案内、休学・留学・退学などの手続きについての相談などがあります。授業や学位・単位に関する英単語を知っている必要があります。

英語での履修案内などが充実していれば、そこまで問い合わせてくる外国人留学生はいませんが、結構特殊な科目を取りたいとか、交換留学で元の大学との単位互換の関係上という話が出てくると結構込み入ってきます。

外国人教員からの授業や試験に関する問い合わせもあります。

以上を踏まえると、授業科目や単位、学位に関係する英単語語彙を知っている必要があります。

credit(単位)、学位(degree)、必修科目(required subject)

財務・会計系

外国人留学生の学費請求・支払管理に関して、英語での問い合わせ対応があります。休学や留学などで、学費の免除・減免があるケースや、学費未納のケースなどの問い合わせが多い印象です。

こちらは、授業や単位に関係する語彙よりも、休学・留学、学費などの英単語語彙を知っている必要があります。

学費(tuition fees)、休学(leave of absense)、留学(study abroad)

人事系

外国人留学生のTA(Teaching Assistant)の雇用関係、外国人教員の雇用関係、被用者の在留資格に関する問い合わせがあります。

給料(salary/wages)、雇用契約書(employment agreement)、在留カード(resident card)、在留資格(resident status)

国際系

受け入れた国費留学生や交換留学生が窓口に来る場合が多いです。留学関係の制度や、学生生活、交換協定のことなど質問内容は多岐にわたります。

国費留学生(government-sponsored foreign student)、国費留学制度(government supported scholarship system for foreign students)、交換留学(exchange program)、学生寮(student domitory)

役立つTips

「学生や教員からの問い合わせに英語で対応する」というゴールから考えると、まずは英語学習以外でのTipsを押さえておくことが重要です。

質問内容は日本人学生や日本人教員と同じだったりする

留学生や外国人教員特有の質問ももちろんありますが、実は普段日本語で対応している(日本人学生/教員からの)質問と内容が同じだったりします。そうすると必然的に、使われる英単語の語彙は一定程度収束していきますので、その語彙を押さえましょう。

例えば財務・会計系では、休学しているときの学費のことや、納入期限、海外からの学費納付の銀行情報のことなどが多いと思います。

FAQ(よくある質問と回答)を用意

よくある質問と英語の回答をExcelやWordなどに予めまとめて、カンニングペーパーを作っておきましょう。

先のとおり担当業務に関係する質問は、ある程度語彙が絞られてきますし、同じような質問を受けることも多いので、予めFAQを用意して、それを暗記したり、それを読み上げて回答してしまうのは有効です。

メールでの対応に変えるという手もある

言いたいことが英語で話せず窓口対応や電話対応が長引くようであればメールでのやり取りに変えるというのも手です。メールであれば、インターネット辞書を使ったり翻訳サイト(DeepLなど)を使うことができます。

最近は生成AI(Chat GPTなど)を使って英語メールの返信を作ってみるのもありだと思っています。

翻訳したものがそのまま使えるかは微妙なところですが、下書きとして英語文案を考えるには大変役立ちます。

大学職員のためのおすすめの英語の勉強法

それでは具体的に、英語対応をするためにどのような準備・勉強をすればよいのでしょうか。英語問い合わせ対応できるようになるというゴールを第一に、そこから逆算して考えた方法を以下で簡単に紹介していきます。

ELSA SPEAK(AIによる発音矯正アプリ)

ELSAという発音矯正アプリがありますが、発音だけでなく、電話対応のロールプレイができるので役立ちます。必要最低限の発音や、会話の流れと頻出の日常会話についてはこれで押さえておくのがよいでしょう。

英語学習でよく言われることですが、発音できる音というのは聞き取ることもできます。リスニングのスキルアップという面でもELSAは有効です。

オンライン英会話(話す練習でスキルアップ)

FAQで対応できない、もしくはFAQにあるものと同じ内容のものであっても質問の形式や構文が変わると、理解ができなくて答えられないという問題があると思います。

それへの対応策は正攻法で英語力を上げるような施策をとりましょう。具体的には、オンライン英会話です。

日本の英語教育全般に言えることですが、圧倒的にスピーキングの練習が足りていません。そのため、読み書きやリスニングができても、実際に英会話をするとなるとしどろもどろとなってしまいます。

私も慣れないうちはかなりしどろもどろで、脇汗をたくさんかいていました。

そこで、有力な選択肢となるのがオンライン英会話です。

まず、そもそも対面型の英会話スクール(以下、対面型スクール)とオンライン英会話がありますが、その違いは以下のようなものです。

対面型の英会話スクール

メリットデメリット
講師の質が高い(採用が厳しい)
細かな発音なども見てもらいやすい
通信障害がない
値段が高い
講師の数が少なく、希望の予約が取れないことがある
開校時間のみなので早朝や深夜などの時間はレッスンを受けられない
実際に移動時間をかけて教室に行く必要がある

オンライン英会話

メリットデメリット
料金が安い
早朝や深夜なども時間の融通が聞く
自宅から受けられる
講師の数が圧倒的に多く、予約がとれないことはない
(オンライン英会話のサービスによるが)レッスン自動録画の場合がある
講師の質のばらつきは大きい
通信状況が悪い講師がいたり、通信トラブルが起きることがある
人気の講師はすぐに予約が埋まる
デメリット

以上のように、ほとんど対面型スクールのデメリットが、オンライン英会話のメリットとなっています。しかしながら、一番の大きな違いは料金です。

私が行ったことのある対面型スクールは、50分レッスン×24回で20万円くらいでした。

しかし、私が利用したことのあるは25分レッスン×1ヶ月で7,980円です。

私がレアジョブ英会話から乗り換えたは、30分×週5日コースを1年契約するとキャンペーン利用の最安で13,895円/月です。

また、その後契約したは、レッスン受け放題で6,480円/月です。

できるだけ同じ土俵で比べるために、レッスン合計時間で比較してみます。

合計レッスン時間料金
対面型スクール1,200分約200,000円
レアジョブ英会話1,500分(2ヶ月分)約16,000円
Cambly(キャンブリー)1,200分(2ヶ月分)約28,000円
ネイティブキャンプ受け放題
(予約レッスンは別途有料)
6,480円/月

対面型スクールが1,200分で約20万円なのに対し、レアジョブは2ヶ月やれば1,500分で16,000円弱、Camblyについては8週間(約2ヶ月)で1,200分でキャンペーン利用の最安で28,000円弱、ネイティブキャンプに至っては受け放題で6,500円弱です。圧倒的にオンライン英会話が安くオススメです。

レアジョブとCamblyの比較については過去に以下の記事で書いていますのでよろしければご覧ください。

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紹介した3つのオンライン英会話はどれもオススメですが、大学職員という観点でいうと、様々な国からの留学生が来ると思われるので、いろいろな国の講師がいるがオススメです。

\ レッスン自動録画機能もある /

ネイティブ講師はちょっとハードルが高いけど、多くの国の講師がいてCamblyより料金が手頃なものがよいなという人にはがおすすめです。コスパ最強です。ただし、あらかじめ都合の良い時間にレッスン予約を入れるのは追加課金が必要です。暇な時間になったらそのとき空いている講師を選ぶというやり方のみであれば、もっともお得に英会話ができるオンライン英会話です。

\ レッスン受け放題で6,480円 /

ただ、やはり習慣化するにはお気に入りの講師を見つけて、毎日同じ時間にレッスンを受けたほうが継続しやすいと思いますので、その場合はが取り組みやすいと思います。レアジョブはフィリピン人講師のみですが、フィリピン人は英語を第二言語として習得していることが多く、学習の苦労を知っているため初心者にもおすすめできます。

\ 初心者で、かつ予約レッスンで英会話をしたいなら /

大学職員のための英語学習ステップ

英語学習のステップとしては以下のような感じがおすすめです。英語力を上げると言うと読む書く聞く話すのどれなのか、どこまでのレベルなのか漠然となりがちなので、とりあえず、業務での窓口英語対応ができるようになることをゴールとします。

STEP
オンライン英会話の無料体験に参加し、どのオンライン英会話にするか決める

無料体験で雰囲気を知ることは重要です。

STEP
本登録をして実際にレッスンを受け始める

まずは簡単な日常英会話で、英語に対する恐怖心をなくしましょう。

STEP
レッスンに慣れてきたら、窓口対応のロールプレイをする

事前に講師にシチュエーションなどを共有しておき、ロールプレイしてみましょう。

STEP
レッスン内容を復習する

レッスンでうまく喋れなかった箇所、講師により適切な表現を教えてもらった箇所などを復習します。

Cambly(キャンブリー)では自動録画がされているので復習しやすいです。

以上のようなステップで行えば、早く英語の窓口対応ができるようになります。

結構、英語での会話自体も楽しくなってくるので、普通に外国の大学生活や大学の様子を講師に尋ねてみたりするのも面白いです。

最後に

以上が大学職員として求められる英語力と英語力の向上方法でした。皆さんの参考になったなら幸いです。

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この記事を書いた人

経理・財務経験が6年程度の大学職員です。

資格:簿記2級、FP2級、TOEIC L&R 880点
投資年数:10年
投資経験:投資信託(インデックス投資)、米国ETF、トラリピ(FX自動売買)、トライオートETF(株価CFDの自動売買)、暗号資産(仮想通貨)

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