残業学(中原淳+パーソル総合研究所)レビュー

先日からちょいちょい読んでいる、立教大学教授の中原淳さんの著書です。題材から、分析の方法からして、結構ツボなんですよね。
(私は大学で統計学をかじったので)
本書では、日本で長時間残業が発生してきた歴史的な経緯、残業から発生しうるリスク、残業発生のメカニズム、残業削減施策、組織的な変革と、非常に体系的な形で、残業を学ぶことができます。
「残業は『集中』し、『感染』し、『遺伝』する」という表現は、言い得て妙だなと感じました。
情報化、グローバル化により、社会の動きのスピードがとても速くなった昨今、残業は、個人にとっても組織にとっても、重大なリスクをもつものであり、改善すべき問題です。
回帰分析の結果や、行動経済学(プロスペクト理論)・心理学(フローの概念)などを用いた学際的な研究というのには納得できましたし、興味深かったです。
また、非常に良いなぁと思ったのは「はじめに」でも書かれていますが、課題を明らかにするだけでなく、「現場の変革につながる」ということを意識され、課題解決のための方法も考えられていることです。
マネジメント層には是非読んでほしい一冊です。平社員の私も、できる部分から始め、組織をよくできるようにしていきたいです。
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