2022年1月は米国株も暗号資産(仮想通貨)も下がって、その後も不安定な動きが続いていますね。でもそのような中でも安定して実現益を重ねているのがトラリピです。(まぁ含み損も合わせてトータルリターンで考えると、最近微妙なのですが)
最近は、「貯蓄から投資へ」という言葉を聞いたりするけど、実際投資って何をすればわからない
という方に向けて、一つの方法を書いていきます。
私は、いくつかの種類の資産運用に取り組んでおり、トータルで見て、順調に利益がでています。投資では、分散投資と言って、いろいろな資産に投資をして、個別に見たらマイナスのものがあってもトータルでプラスになることが重要です。
今回は私の運用しているものの中の一つである、FX(外国為替証拠金取引)のトラリピについて書きます。
これまで2年半以上行っていますが、200万円の投資元本で83万円くらいの利益(実現益)が出た投資となります。あくまで私の設定においてですが、設定内容も公開しているので、参考にしていただければと思います。
ちなみにFXは、小さな利幅にレバレッジをかけて行う投機と言われることが多いですが、トラリピは中長期で見守るので投資といえるのではないか思っています。
「トラリピって何」という方にもわかるよう、そもそものところから説明していますので、数ある投資のうちの一つとして参考にしてもらえると幸いです。
設定方法を紹介してはおりますが、私はこうしているというもので、推奨するものではありません。元本を割る可能性があります(というか必ず含み損となる期間があります)ので、その点も理解の上、投資判断については自己責任でお願いいたします。
ちなみに前回の設定記事はこちらです
そもそもトラリピとは
マネースクエアが提供している外国為替証拠金取引(FX)の取引手法で、「トラップリピートイフダン」の略です。
FXとは
FXは名前だけは少し聞いたことがあるかもしれませんが、簡単に例を出すと円高のとき(1米ドル=100円)のときに米ドルを買って、円安のとき(1米ドル=110円)のときに米ドルを売ることで、差益を得る取引です。
通常、10,000米ドル買うには、今だと大体1,140,000円が必要になりますが、FXの場合レバレッジと言って、約45,600円で10,000米ドル買うことができます。
※レバレッジが最大25倍=25分の1のお金で、外国の通貨が買えるということ
実際に持っているお金よりも多くの取引ができる反面、適切にリスク管理をしなければ逆に大きな損を被るものです。
イフダン(If Done)注文とは
「イフダン」というのは注文方法の一つです。例えば、(1)もし1米ドル100円になったら1単位買って、(2)その後1米ドル110円になったら買って持っていたポジションを売る、というのを事前に決めて注文するやり方です。(1)が執行されなければ、(2)も起こり得ないので、例えば先に1米ドル110円になったら何も起こりません。
このイフダン注文を、トラップのように複数注文し、かつ執行が終わってからもリピートするのが「トラップリピートイフダン」(トラリピ)で、株式会社マネースクエアの特許になっています。
トラリピと似たような注文システムは、他のFX会社でも提供していますが、トラリピは初心者でも最も簡単で使いやすいものだと思います。
マネースクエアが90秒の説明動画を出しているので、以下を見ていただければ、トラリピの仕組みをイメージしやすいかと思います。
また重要なことについては以下の動画(4分21秒)でわかりやすく説明されています。
これまでの実績
これまで(2019年5月12日〜2022年1月28日まで)の実績は以下のグラフのとおりです。
赤が実現益(ポジションが決済された)、青が含み損(持っているポジションがマイナスになっている)、緑が赤+青のトータルリターンです。スワップ損益は、赤と青にそれぞれ含まれています。
これまでの投資元本は200万円で、実現益は+83万円くらい、トータルリターンは+36万円くらいとなっています。
2021年は停滞気味でしたが、相場を細かく予想しないで、ほとんどほったらかしのことを考えると上出来だと思います。
これまでの設定
これまでの設定は以下のとおりでした。
基本は、先進国8通貨でハーフ&ハーフという戦略をやっています。レンジの下半分に買い注文、上半分に売り注文を入れています。ただし、AUD/NZDとEUR/GBPのみ、ダイヤモンド戦略という、直近5年〜8年程度のコアレンジで多くの注文を入れています。
AUD/NZDとEUR/GBPはが比較的狭いレンジで、レンジ相場を作っているため、リスクをとって利益を追求しようと考えたからです。
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新しい設定
次に新しい設定を説明していきます。
まず、ダイヤモンド戦略の設定間隔を狭める(注文数を多くする)ために、10万円追加でトラリピ口座に入金しました。今回、2つの通貨ペアで注文の本数を増やしていますが、追加したのは10万円のみであとはこれまでの実現益を利用するイメージです。
先に設定の結論を表で提示すると以下のとおりです(黄色部分が変更箇所、うすピンク色は為替の前提を変更した部分)
AUD/NZDとEUR/GBPは他の通貨ペアに比べるとリスクを取って、狭い範囲に集中してトラリピを設定しているのですが、速いうちに利益を積み上げて、もし設定レンジから外れることになった場合は、設定しなおすことも想定しています。
そもそもなぜトラリピの注文を増やしたか
一つは実現益が少し貯まってきたなと思っていたこと、もう一つは家計の資産運用で手堅くやっているので個人のお小遣いでやっているトラリピではもう少しリスクを取って運用してもいいかなと考えたからです。
あとは2021年のトラリピの成績がそこまでよくなかったので、注文を増やしてしまえ!と考えたというのもあります。ただトラリピ運用試算表で必要資金の合計を計算し、過度に高リスクにはならないよう注意しています。
AUD/JPYの設定追加
私がトラリピを始めてからの成績を見てAUD/JPYの成績が良かったため、この通貨の注文を増やすことを決めました。これまでは64.8〜80円のレンジに20本の買い注文、80.8〜96円のレンジに20本の売り注文でしたが、それぞれ下限を調整して40本ずつに変更しました。
設定画面は以下のとおりです。
チャート上で確認すると以下のようになります。
AUD/NZDの設定追加
トラリピの公式でもアピールされているように、AUD/NZDは他の通貨ペアに比べてレンジが狭く、実績もよいので、コアレンジの注文を増やしました。これまでの注文の2倍(50本)にしています。
注文画面は以下のとおりです。こちらは決済トレール無しです。
チャート上で確認すると以下のようになります。
必要な資金
トラリピ運用試算表という、マネースクエアが提供している試算ツールを用いて計算したところ、必要資金の合計は283万円〜311万円となっています。投資元本+実現利益+受渡前損益の合計(≒預託証拠金)で表される金額がこれくらいあれば問題ないと思われます。
私の預託証拠金は、283万円ですのでぎりぎりという感じです。しかし、全通貨ペアが一気に同一時間帯にロスカット水準になることはないと考えていますので、このまま様子見しつつ続けようと思います。
最後に
以上が、今回の設定変更でした。トラリピは、想定するレンジを広めにとれば基本的には安心してほったらかせるので、あまり手間のかからない投資だと思っています。
もちろん含み損となる期間があるので、それをしっかり耐えなければいけませんが、私の場合はもうほったらかししているので慣れています。
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