Twitterで他の大学職員さんが呟いていたのを見て購入、読了しました。
結果は予想以上に良かったです。というのも、読む前は学校会計基準の基本的なことを羅列して、意義的なところを(つまらなく)解説しているのかな、と予想していたからです。読んでみたら、(もちろん会計基準の基本は押さえつつ)詳細なところ、実際の事例を挙げての分析方法、著者の考えが書かれていました。
著者の考えに全面同意というわけではないですが、企業会計も研究している人の視点ということで新鮮でした。
内容の目次としては以下のとおりです。
- 基礎知識
- 計算書の基本
- 貸借対照表(BS)
- 事業活動収支計算書
- 基本金組み入れ
- 資金収支計算書・活動区分資金収支計算書
- 計算書を並べて分析
- 財務比率
- 財産目録と内訳表、収益事業決算書
- 学校法人会計基準
- 事業団の経営判断指標の問題点
- 将来計画
恥ずかしながら根拠法(学校教育法、私立学校法、私学振興助成法)の関係性についてしっかり理解していなかったため、勉強になりました。
減価償却引当特定資産は不要なこと、基本金制度の問題点と、それが計算書を分かりづらくさせること、私学事業団の経営判断指標が微妙であること等、なるほどと思いました。
大学職員の方、大学職員になりたい方には非常に役立つと思いますので、ぜひ読んでみてください!