20代向けのやるべき投資・順序

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新社会人今回は、タイトルのとおり、新卒社会人が取り組むべき投資や資産運用について書いてみます。

新社会人や若い方で以下のように思っている方はいませんか。

自分の老後は年金ちゃんともらえるかなぁ。NISAとか始まって「貯蓄から投資へ」とか言われているけど、投資ってわからないな

投資って聞くと、詐欺かもしくは価格が乱高下するギャンブルのようなイメージだわ。やるのは難しそう

本記事では、新社会人でもやりやすいような投資を順を追って紹介します。本記事を読めば上記のような悩みを持つ方の参考になると思います。

資産運用に関して、まずは種銭となるお金を貯めるところから、という場合は以下の記事をご覧ください。

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目次

投資とは

そもそも投資とは、将来の収益や利益を得るために、現在の資金を使って何かに資源を割り当てることです。一般的には、株式、債券、不動産、またはスタートアップ企業への資金提供などが含まれますが、教育や自己啓発への投資も重要です。

重要なのは、投資は単にお金を使うことではなく、より良い将来を築くための手段であるということです。投資にはリスクが伴いますが、賢明な判断と計画に基づいて行えば、長期的に安定した成果をもたらす可能性があります。

以下で各投資を見ていきましょう。

有利子の貸与型奨学金の繰上げ返済

いきなりですが、これは「投資」と呼ぶには賛否両論があるかもしれません。苦笑 しかしそれは一旦置いておきます。

該当者がどれほどいるのかわかりませんが、私も大学時代、日本学生支援機構の第二種奨学金を借りていました。これは利子がつく貸与奨学金ですので、繰上げ返済で早く返せば利子を払わずに済みます。

仮に、借りた元金が、144万円(毎月3万円×12ヶ月×4年)で、利率が1%だとすると、13年の返済で合計154万3214円となります。13年で103,214円を利息として払います。返済年数で割ってみると7,940円。(本当は元利均等返済方式のローンなので、返済初期の方ほど、利息の占める割合が高いです) 

<シミュレーション画面>日本学生支援機構のサイトより

繰り上げ返済をすれば、このような利息を確実に減らすことができるのでおすすめです。まぁたしかに、経済学的には、借り入れ利率よりも高い利回りで資産運用ができるのであれば、繰り上げ返済をせずにその分のキャッシュを元手に資産運用したほうが経済合理性が高いです。しかし、資産運用は不確実性が高く、リーマンショックやコロナのような危機が来るかわからないので、繰り上げ返済するほうがよっぽどいいと思います。

自己投資

巷でよく言われることですし、自己啓発本などにもよく書かれています。20代のうちは、読書して知識を深めたり、本業の業務を効率的に進めて信頼を得たり、スキルになるような英語だったりプログラミングだったりを学ぶほうが、結果的には富や信頼を得ることになります。(ちょっと科学的なエビデンスは示せませんが)

簿記・FP

お金に関することって、なかなか学校や親が教えてくれませんよね。そうであるなら自分で勉強するのが一番です。そしてそのついでに資格も取ってしまいましょう。資格は別になくてもよいという意見もありますが、せっかく勉強するのなら、勉強したことの証明として、モチベーションの一つとして資格を取るのが良いと私は考えています。

オススメは簿記、ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)です。

私は、経理、財務、人事、総務っぽい法人部門にいたこともあり、それらの資格を取りました。もちろん資格がすべてではないのですが、個人的にはモチベーションと達成感のために資格を一種の通過点として設定していました。また、業務に関係する資格であれば、「しっかり知識をつけている」という証明にもなりますし。

私は、朝の時間を有効活用したいと思い、朝活で勉強して、簿記2級、FP2級を取りました。これらは士業の資格と比べればそこまで難しいものではなく、しかも実生活に活きるのでおすすめです。

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英語

私の場合は簿記・FPのあとに英語に力をいれました。結婚前や子供が生まれる前の若いうちは比較的時間の自由が聞くので、英語の勉強もこの時期にやってしまうのが良いと思ったからです。

TOEIC(L&R)なんかは日系企業がよく注目する割に、練習すれば結構簡単に点数が上がるのでオススメです。

英語ができるようになれば、海外出張や海外駐在の機会を得られたり、転職でいい条件の会社に入れる可能性が広がるので、手当や年収アップが見込めるのではないかと思います。もちろん英語ができるだけで転職できるとは言いませんが、絶対に可能性は広がるはずです。

英語の学習で非常に役立っているオンライン英会話について、以下の記事で書いています。

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旅行などの経験にお金を払う

海外旅行など自分の見識を広げられる経験というのは、私は自己投資の一つだと思っています。異なる価値観、異なる文化にふれられる経験を、できるときに精一杯しておきましょう。

証券投資など

ここまでは、自己投資ということでしたが、一般の人が「投資」と聞いて最初に浮かべるものは株や債券など金融の投資かと思います。ここから金融に関係するものを紹介していきます。

まずは前提として、生活防衛資金として、一ヶ月の生活でかかる支出×○ヶ月分という計算で、現預金で残しておく額を決めましょう。それがたまっていない人は証券投資などをすべきではありません。生活防衛資金を確保しても余る分を投資に回しましょう。

何ヶ月分を残すかというのは、人それぞれなので自分が安心できる額を考えましょう。3ヶ月分の人もいれば12ヶ月、それ以上の人もいるかと思います。私の場合は10ヶ月分(200万円くらい)貯めてから投資を始めました。

後述しますが、個別の株(例えば、トヨタの株、ソフトバンクの株)という買い方は銘柄選定が難しいのでおすすめしません。インデックス連動の投資信託を使えば、簡単に広く分散して投資できますので、そこまで怖いものではありません。

元本割れをしにくい投資(ローリスク・ローリターン)

まず元本割れをしたくないという方は以下をご覧ください。しかし「絶対元本割れをしない」という安全な投資は預金以外にはないので、比較的元本割れの確率が低いものを紹介しています。(※預金であっても、インフレが起こったらお金の価値が下がりますが)

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インデックス投資

結論から言うと、労力とリターンのバランスで見て、インデックス投資を一番おすすめします。これは、S&P 500やNASDAQ、日経平均株価やTOPIXなどの「指数」に連動することを目標とした投資信託に投資するものです。

投資信託とは、多くの人からお金を集めて、そのお金で株や債券を買い、そこから得られる利益をお金を出してくれた投資家に分配するものです。

株式資産は長期的に見れば上がる可能性が高いと言われていますので、株式の投資信託でのインデックス投資をオススメします。もちろん時期によっては元本割れすることも多いです。生活防衛資金があるのだから、気楽に気長にとらえましょう。

インデックス投資での対象となる投資信託は、パッシブファンドと呼ばれ、手数料(信託報酬)が安く、積立投資してほったらかすことで、80点くらいの投資成績が望めます。

投資の世界では、プロのファンドマネージャーが運用するファンド(アクティブファンド)でも、そのほとんどはインデックス投資に負けると言われています。

そのような世界でまともに戦うには、かなりの銘柄分析や市況の把握など、労力がかかります。そういった労力も「コスト」の一種となるので、インデックス投資はかなりコスパが良いと言えます。

あまりオススメしないのは、数年後に結婚式をあげる(あげたい)とか、家とか車を買う(買いたい)という場合に、こういったリスク資産にお金を入れすぎることです。結婚式をあげる直前にコロナショックが来たらやばいですよね?住宅購入の頭金が足りなくなったらまずいですよね?逆に使う予定がないお金で、「老後資金ためとこう」みたいな場合はいいのかもしれません。

個別株への投資(高配当株投資含む)とか、米国株とか米国ETFとか、FXとかトラリピは、やりたい人が勉強して趣味って感じでやった方がいいと思います。インデックス投資は、勉強しなくてはいけない知識が圧倒的に少なくて済みます。それでいて、成果としては大部分の投資のプロに勝てるものとなっています。

インデックス投資について書かれた『ウォール街のランダム・ウォーカー』とか『敗者のゲーム』という本はベストセラーです。

米国ETFはダメなの?

米国ETFでのインデックス投資もいいんですけど、USDの準備(両替)がちょっと面倒です。

しかし、この手間がちょいと面倒。これくらいの手間が許容できるなら、米国ETFの方が信託報酬安いので良いと思います。

また、自分に何かあったときのため家族に渡す場合も、米国ETFよりは投資信託のほうが比較的難しくないと思います。
※くれぐれも投資は自己責任で行ってください。

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ネット証券でNISAをやろう

インデックス投資と関係しますが、まず初めにネット証券の証券会社の口座を開設しましょう。が使いやすいし、サービスとしても良いと考えています。クレカポイント投資で話題になっているマネックス証券でもいいと思います。

しかし口座を開設する際には、NISA口座として管理する前提で、商品ラインナップを気にすると良いでしょう。ただ、悩みすぎるのであれば、楽天サービスを多用するか(楽天経済圏)か、三井住友カード(NL)を使うかで、とりあえずはNISAのことは後回しにして、通常の特定口座の開設だけ先に済ませるのでもいいと思います。ちなみに、管理のことを考えると「特定口座(源泉徴収あり)」という口座にすることをお勧めします。NISAの口座として使うのは1社しか選べないのですが、特定口座というのは複数の証券会社で口座を開くときでも選べます。

NISAについては以下でも記事を書いています。

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iDecoはよく検討してから

さて、NISAと同じくらい税制優遇を受けられる投資としてiDecoというものがありますが、私はあまり推奨していません。これは60歳まで引き出しができないためです。子供の教育費がキツくなっても、住宅ローンの支払いがキツくなっても、新型コロナウイルスの影響での失業や、たとえウクライナ侵攻のようなことが日本で起こったとしても引き出すことはできません。

その分、税制優遇がされているものなので、その税制優遇と60歳まで引き出せないことを天秤にかけて判断しましょう。もし始めるは、信託報酬が非常に安い楽天・プラスシリーズの「楽天・S&P500インデックス・ファンド」がある楽天証券がおすすめです。

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個別株やFXは勉強に良い

ただ、インデックス投資の最大のメリットでありデメリットなので、ほったらかしで良いということです。要はつまらないのです。そのような理由から、個別株に手を出してみるのも、経験としてはありだと思います。インデックス投資に勝つのが以下に難しいのかを体験してみるのも面白いです。

実際私も、日本株の高配当株投資をしてみて、2022年3月に撤退したところです。収益はプラスで終えましたが、インデックス投資には勝てませんでした。苦笑

FX(外国為替証拠金取引)もやってみましたが、こちらは2年位やって収益マイナスで終えました。

どちらも、話で聞いているだけなのと、実際に自分で体験してみるのではかなり違いますし、経験としてやってみてよかったと感じています。また、テクニカル指標については、個別株やFXをやってみる中で学べたので、よかったと思います。

トラリピ

FXからは撤退したと書いておいてなんですが、FXの自動売買であるマネースクエア社のという投資は続けています。これは、相場を予想せず、為替の広いレンジに注文を仕掛けておくものです。トラップリピートイフダンという注文で、自動で売買するものです。

スプレッドが広い(実質的な手数料が高い)のが難点ですが、これも基本はほったらかしで管理できるので、サービスと手数料は見合っているかなと考えています。また、設定の仕方にはよりますが、比較的安全にできるのが魅力だと思っています。その分、比較的安全な設定にすると、2021年の米国株のような急上昇は見込めないので、その点は気に留めておく必要があります。

以下でも記事を書いています。

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仮想通貨

こちらは私も2022年から始めたもので、おすすめできるかまだはっきりしていないのですが、参考までに挙げておきます。本当に余剰資金で積立をしていくならありかなと思っています。リスクが高いので、定期的な積立で平均購入価格を抑えて取り組んでいます。株やFXなどで基礎的な金融関係の知識があってからのほうが良いと思っており、仮想通貨からいきなり始めるのはおすすめしません。

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最後に

今回は、新社会人が始めるべき投資についてまとめました。もし、投資の前に貯蓄が必要という場合は以下の記事も参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

経理・財務経験が6年程度の大学職員です。

資格:簿記2級、FP2級、TOEIC L&R 880点
投資年数:10年
投資経験:投資信託(インデックス投資)、米国ETF、トラリピ(FX自動売買)、トライオートETF(株価CFDの自動売買)、暗号資産(仮想通貨)

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