大学による外債運用

今回は債券の中でも外債、つまり外貨建て債券の説明をしたいと思います。

 

円債との違い

デメリット

大きな違いは為替リスクがあることです。
 
為替リスクとは、例えば米ドル円の為替によって、利金や償還金(償還日に戻ってくる投資元本)の円貨が変わる可能性が高いことです。
 
例えば、1ドル=100円の時に、単価100で額面100万ドル(1億円)、米ドル債を買っても、償還日に1ドル=90円なら9千万円しか戻ってきませんし、逆に1ドル=110円なら、1億1千万円で戻ってきます。
 
通貨の違い以外では円債と同じです。強いて言えば、国際的な金融機関が発行体ということが多いです。
・国際復興開発銀行
・国際金融公社
・欧州投資銀行
・モルガン・スタンレー
とかは多かったですね。
 

メリット

金利(クーポン)が高いのが魅力です。私がやっていた頃は米ドル債、豪ドル債、NZドル債(事業債・金融債等)で3〜4%とかありました。
 
デメリットの為替リスクも大きいですが、高いクーポンをもらいつつ最低5年は保有して、償還時に多少償還損が出ても、それまで得たクーポンとトータルで見てプラスになればよいと思います。
 

金利リスク・為替リスクへの対応

国際的な金融機関の発行体は、発行量が多かったりするので、流動性が高く、追加購入をして為替リスク、金利リスクに対応することが可能です。
 
例:初めて買ったときは、単価100だったけど、金利上昇(債券価格低下)で、単価94になった。→同じ量買い増せば、簿価単価(仕入れ値)は97になりますね。
 
同様に、初めて買ったのは、ドル円が110円だったけど、今100円だ!→同じ量買い増せば簿価為替は105円になります。
 
簡単に言えば株で言うところのナンピンです。
株の場合は、ナンピンしてもその後株価が上がるか分かりませんが、債券は単価100で償還します。
為替は変動幅大きいですが、そこそこの範囲であることが多いですね。(ドル円が50円になるとは考えづらい)
 

意外と大事なこと

証券会社で外債を買うには、成行注文でその時に為替を決定し、後で円貨で支払うのがベターかと思います。
ここで大事、というかこれより前に交渉の必要があるのですが、証券会社の為替スプレッド(為替手数料)を低くしてもらいましょう。
 
通常、その時の本当の為替(仲値)に、手数料として10銭とか15銭とか証券会社に上乗せされます。
例えば米ドル債を買う時に、ドル円(仲値)が100円でも15銭上乗せて、110.15円で払うというような感じです。
これは証券会社の取り分なので、金額のロットを多くする、メイン証券会社とする等で、為替スプレッドを少なくしてもらいましょう。
 
また、違う証券会社で、全く同じ債券を営業してきたときは、相見積もりの(入札)ような感じで、頑張ってもらうことも必要です。これは、家電を買う時に「価格.com」を見るのと同じことです。
 
 
以上、簡単に外債の購入のポイントを説明してみました。大学で運用する方の参考になれば幸いです。
 
 
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